人生はなぞるものじゃない、描くものだ。

"人一人が一生をかけて描いた絵は何よりも美しい"私の人生で出会った人のことや、僕が日々考えていることをかいていくブログ。

人として大事なことって何だろう

【ひと 小野寺史宣】

を読みました。

シンプルな題名の本。

 

表紙はアンニュイな感じの男の子。

「たった一人になった。

 でも、ひとりきりじゃなかった。」

孤独のなかで人のぬくもりを感じる作品なのだろうと感じた。

 

そして、

読んでみた感想は、

 

主人公の柏木聖輔の境遇と重なる部分もあって一気に最後まで読めました。

 

登場人物もあまり多くなくて、

分かりやすかった。

 

人の価値ってなんだろう?

自分は・・・。

 

他人からみたらおかしなところ、

お前の”そういうトコ”、

君の”そういう所”、

と、名前をつけられるもの。

 

目に見えないものが、

”彼らしさ”であり、

魅力なのだろう。

 

柏木自身が気づいていない

”そういうところ”

について人と関わりの中で

理解を深めていく。

 

彼の魅力を利用するひと、

彼の魅力に嫉妬するひと、

彼の魅力に惹かれていくひと、

彼の魅力を尊敬するひと、

そして、彼が惹かれていくひと―。

 

とても心があたたまる作品でした。

 

私は社会から必要とされないヒトなのかもー。

 

そんなことを思ったら手にとってほしい本です。

 


ひと [ 小野寺史宜 ]